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「ライオンズ優勝!」を盛り上げた西武鉄道の“神ダイヤ”とは

試合終了時刻が読めないなか、どうやって臨時電車を走らせている?

2018/10/15

各駅にライオンズの試合展開を書くボードがある!

――それなら観客も安心して帰ることができますね。ドーム球場が満員になって電車利用者が多くなっても万全、ということで。

石田 試合が終わるとどのパターンで臨時を運転するかが全駅に無線で流れてくるんです。球場からの臨時電車は池袋駅に着いたら回送として折り返します。だから駅ではお客さまが全員降車されたことを確認する必要がある。その用意を流れてくる無線で判断しているんですよ。

リーグ最終盤のメットライフドームで大声援に応える、菊池雄星投手と中村剛也内野手

――あ、なるほど。西武球場前駅だけじゃなくて、他の駅でも受け入れ体制を整えないといけないですもんね。

石田 それで言うなら、各駅にはライオンズの試合展開を書くボードがあるんですよ。試合のある日にはドームから駅や本社に一斉に連絡が入って、駅の職員が試合展開を書いていく。これは本社にも流れてくるので、仕事をしながらでも試合展開がわかります(笑)。

「今日はこれから試合なので共有してください、先発投手は菊池雄星選手で~」とか、試合途中でも「1回裏が終了で2−0、山川選手がホームラン」とか。

――はぁ~、ライオンズの試合展開を把握するのも業務の一環なわけですね。

石田 それによって駅での受け入れ体制も変わってきますし、お客さまのご案内もあるので。

音楽ライブと野球でダイヤに違いはある?

――最近は「元町・中華街発、西武球場前行」などという電車も見かけるのですが、これも臨時電車なんですか?

石田 地下鉄直通電車ですよね。これは他社さんにも影響するので、100%臨時ではないんです。これは、もともと小手指行だったものを行き先変更して西武球場前行にしています。上りも同じで、始発駅が変わっているだけですね。東京メトロさんや東急さんのダイヤには一切影響が出ないようにしています。お願いするのは、行き先を「西武球場前」にしてください、というくらいですね。

――ちなみに、メットライフドームでは野球以外にもライブ・コンサートなどがよく行われています。そのときと野球では違いがあるんでしょうか。

石田 イベントは終了時刻が決まってますからね。野球とは違います。だからそれこそ事前に予定したとおりで大丈夫。ただ、開始前が野球よりも分散してお客さまがいらっしゃいます。大きく関係してくるのがグッズ販売。ドームでグッズ販売をするとなると、朝早くからお客さんが来ることもあるので、早朝から混雑していることも多いですね。で、一度ドームでグッズを買って、ライブまで時間があるから所沢に戻って食事をしたりするお客さまもいます。野球だとたいてい試合開始1時間前くらいに来られる方が多いですが。

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