長距離移動にともなう高速道路の渋滞は楽しい大型連休最大の敵だ。何時間もの足止めにドライバーはイラ立ち、子どもは飽きてグズりだす。
どうにかあの、閉塞感と険悪ムードを回避できる方法はないものか。渋滞を避けるポイントや、ハマってしまったときの対策について考察したい。
今年のGWは“最大45km”の渋滞も
渋滞対策の基本は、やはりピークの時間帯を避けることだ。連休においては「序盤の午前中に下り線の混雑」が生じ、「後半の午後に上り線の混雑」が生じる傾向にあるので、これを回避する計画がまずポイントになる。
ただしゴールデンウィークなどの大型連休においては、このセオリーが通用しないこともある。NEXCO各社が発表する渋滞情報などを参考にしながら、あらかじめ混雑するポイントと時間帯をチェックしておこう。
今年のゴールデンウィークは4月27日(土)から5月6日(月・祝)の10日間。ただし4月30日(火)から5月2日(木)は平日であり、とくに混雑が予想されるのは5月3日(金・祝)からはじまる後半4連休である。
NEXCO各社の予測によれば、下り線のピークは3日に発生する。とくに顕著なのは中央道の相模湖IC付近と東名高速の秦野中井IC付近であり、いずれも最大45km、通過に2時間前後を要する大規模な混雑が予想される。
ピーク時間帯を避けたいところだが、中央道も東名も前日の夜から混みはじめ、日付が変わる頃にはすでに30km規模の渋滞が発生する見込み。3日の夕方以降はある程度解消すると見られるので、混雑を避けるには遅めの出発もアリかもしれない。
一方、東北道や関越道でも3日朝から30km~40kmの渋滞が予想されるが、通過所要時間は最大で1時間ほど。また、こちらは前日夜の混雑がさほど激しくないので、「前の日のうちに移動を済ませておく」という対策も有効だ。
4日の下り線も、午前中から昼過ぎにかけて中央道相模湖IC付近で最大45km、東北道羽生PA付近で最大35kmなど各地で混雑が続く。ただし3日に比べるとピーク時間帯は短いと見られ、前日夜から明け方、もしくは当日の午後以降に混雑区間を抜けるなど対策は取りやすい。
上り線のピークは5日の午後に集中する見通し。中央道小仏トンネルや東名綾瀬SIC、東北道加須IC、関越道高坂SA付近では30km~40kmの渋滞が予測され、混雑は日付が変わる頃まで続く。5日のうちに帰宅したい場合には、なるべく午前中に渋滞スポットを抜けることが望ましい。
一方、6日になれば大きく混雑は緩和されるので、スケジュールを調整し連休最終日に帰宅するプランも有効かもしれない。