社長のお説教はとつぜん始まった――。昨年、本誌に連載されていた芸能事務所「タイタン」社長の太田光代氏（61）による「お笑い社長繁盛記」が10月8日、単行本『社長問題！』となって刊行された。彼女の夫は言わずと知れた爆笑問題の太田光（60）。だが彼は夫であると同時に彼女が経営する事務所の所属芸人でもある。公私が渾然一体となった生活の中で2人は一体どんな関係を築いているのか。新刊刊行記念を大義名分に結婚35年を迎えた2人の本音を引き出そうと思ったのだが、司会の石戸諭氏が創業当初の話題を振った途端、光代社長のたまりにたまった不満が爆発！　どうやら夫が若気の至りで起こした35年前の独立騒動が、未だにしこりになっているようで……。

　光代　あなたが「事務所を辞める」というから大変なご迷惑をおかけしたんでしょう！　（当時、爆笑問題が所属していた）太田プロダクションは新人の爆笑問題を売っていこうと期待をかけて一生懸命考えていた。それなのに！

　光　その節は大変ご迷惑をおかけしました……。

　光代　本当にそう思ってる？　当時、私は嫌な予感がしていたんです。まだ（太田プロ所属の）タレントだった私が、海外ロケの仕事から帰ってきたらさ、爆笑問題の独立を企（くわだ）てたマネージャーが作った企画書が置いてあったわけ。「新しいエンタテインメントを作ります」みたいな文言が書かれていて。「なんだ、これ？」って思ったのよ。

　光　若かったんだね。あのときは「俺たちは大きな事務所をやめてもやっていける」っていう驕りがあったんです。

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