ベテランジャーナリスト・井上久男氏が、日産の「自動運転技術」の実力をレポートする。東京・銀座の公道で試乗した井上氏が考える、経営再建中の日産に与える影響とは。
「日本のミスター自動運転」が公開した試作車
「AIを使って人間の脳に近い判断ができる次世代運転支援技術が開発できた」
こう言って胸を張るのは、日産自動車の飯島徹也氏だ。ソフトウェアデファインドビークル開発本部・AD/ADAS先行技術開発部・戦略企画グループ部長であり、長年、自動運転技術の開発を担当してきた。「やっちゃえ日産」のテレビCMで知られる運転支援技術「プロパイロット」の開発にも携わってきた飯島氏は、自動運転技術開発のパイオニアの一人であり、難しい技術面の話を平易に、かつ熱く語ることから、筆者は彼を「日本のミスター自動運転」と呼んでいる。
そんな飯島氏が久しぶりにメディアの前に登場した。日産が「日本メーカー初」と言う新たな自動運転技術を搭載した「次世代プロパイロット」を開発し、試作車を公開したのだ。

この新技術は、自動運転に関する法整備が進めば、完全自動運転を可能にする画期的なものだ。日産は9月22日、この「次世代プロパイロット」を2027年度に国内で発売する車に搭載すると発表した。
さっそく新システムを搭載したEV「アリア」の試作車に乗ってみたところ、飯島氏が運転席に座って解説してくれた。クルマは東京・芝公園にあるホテルを出発し、銀座方面に向かった。ハンドルから手を放してもクルマは進む。
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