入れ歯が合わないだけで、要介護から寝たきりに
これから日本は「超高齢化社会」を迎える。2025年に約800万人の「団塊の世代」が75歳以上となり、国民の5人に1人が後期高齢者となった。未曾有の超高齢化社会では解決すべき問題が山積しているが、歯科の分野で大きな未解決問題があることをご存じだろうか?
それは「入れ歯」である。
3000万人以上が使っている「入れ歯」に大きな問題があるのだ。
高齢になると、それまで使っていた入れ歯が合わなくなってしまう。加齢で歯を失うと、その歯を支えていた「歯槽骨」が使われなくなるので、少しずつ痩せていき、歯茎がすり減った状態になるからだ。さらに、歯周病などの炎症や、骨粗しょう症がある場合には、この症状がより早く進むことが知られている。
このように、歯茎がすり減った状態になると、以前は合っていた入れ歯が合わなくなってしまう。食事の最中に入れ歯が外れてしまい、噛むことができなくなるのだ。

体はまだ充分に元気なのに、「入れ歯が合わない」だけで食事ができなくなってしまう。食べられなくなると体はどんどん衰弱し、「要介護」となり、ついには「寝たきり」になってしまう。
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source : 文藝春秋 2026年1月号

