脳梗塞の危機は去り、事故・災害啓蒙に東奔西走
4月4日(木)
夕方、妻と娘一家3人と一緒に新宿に出かける。孫が学外の野球クラブで頑張っているので、中学校への進学祝いに、新しいグローブを購入してプレゼントするためだ。孫が選んだグローブは3万円! スポーツ用品など買ったことがないし、世情に疎い私は《うっ!》となるが、約束を反古にするわけにはいかない。
4月11日(木)
吉川英治の名を冠した文学賞など4つの賞の贈呈式に出席。私は吉川英治文化賞の選考委員を十数年務めてきた。この賞は世にあまり知られていない文化的な活動や内外における文化・教育支援活動などに貢献している人物や団体を発掘して顕彰しようとするもので、私にとっては、毎年候補にあげられてくる人物や団体の業績を知るだけで、《あゝ、こんな活動に情熱を注いでいる人がいるんだ》と感動することが多い。
選ぶなどという上からの目線でなく、《この世の知られざるところで、いい仕事をしている人がこんなにもいるんだ》と、蒙を啓かれる思いに駆られるのだ。今回選んだ次の3件(個人1件、団体2件)を、そんな思いをこめて紹介しておきたい。
戦場体験の証言記録、災害看護実践
▷誰もが日常的に読んだり、タイプしたりする日本語の活字の「書体」は誰が作ったものなのか。漢字だけでも約1万5000字、ヒラギノ明朝、游ゴシック等々の簡明で美しい「書体」を1字ごとに作っている「書体設計士」がいるのだ。長野県在住の鳥海修氏だ。受賞決定時、68歳。
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source : 文藝春秋 2024年10月号