同級生交歓 広島大学附属福山高等学校 昭和43年卒

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広島県福山市 広大附属福山高等学校図書館にて(撮影・山元茂樹)

(右から)
東京大学名誉教授 三谷博
大沢皮フ科院長 大澤純子
国立天文台名誉教授 柴﨑清登
公財・中国労働衛生協会会長 宮田明
元読売新聞大阪社会部記者 村上隆
元広島銀行常務取締役 髙橋斎

 当時我が校の生徒は附属中学から上がった者6割、高校から入った者4割。1、2年次までは男女別のクラス編成で、修学旅行も別々、男女共学とは名ばかりで、少し寂しい青春を送った。ほぼ全員が大学進学を目指していた。広大生が教職に就くための練習台という立場もあったからか、校則もおおらかで、始業のチャイムもなく、自由奔放な校風であった。

 柴﨑君は思慮深く、骨太で気宇壮大。宇宙を見守る研究者で、国際学会で冥王星を惑星から外した1人だ。髙橋君は小説家志望から銀行マンに、広島銀行NY支店開設など国際・市場部門で活躍。文学青年時代を思うと大いなる転身。三谷君は少々堅苦しいが頭が切れ、学友会の議長の時、会の紛議を通じ民主主義の難しさに目覚めたという。国際的に活躍する近代史学者で、明治維新研究の大家である。宮田君は血液内科が専門で広島の医療界で活躍、尾道市立市民病院長の後に大学教授も務め、わが同窓会を取りまとめる。大澤君は学年一の才媛だったが堅苦しい所はなく、学友仲間の芝居で令嬢役を務めた。東大文学部を卒業後、他大の医学部に再入学し人気の皮膚科のお医者さんになった。私は何事もマイペースで、先生方の授業の足を引っ張るのを楽しみに通学する問題児だったが、校風のおかげかお咎めもなく卒業できた。この個性的なメンバーが揃ったのも入試一途のガリ勉で無かった証拠だろう。来年度に「中等教育学校」になり、高校入試も無くなるが、あの自由な校風が失われぬ事を一同祈るのみである。(村上)

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source : 文藝春秋 2026年6月号

genre : ライフ ライフスタイル