「北方領土」を諦めた安倍は死に体か

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「ポスト安倍」を睨んだ党内抗争が激化する中、「安倍4選」の声も出て…

「もう総理の任期中に北方領土問題は解決できない」

 通常国会が始まって間もない2月初旬。周辺にこう漏らしたのは、安倍晋三首相の首席秘書官、今井尚哉だ。

 今井は第一次安倍政権時、経済産業省から出向する形で安倍の秘書官に就任。2007年の首相退任後も失意の安倍を支え続け、第二次政権では、経産官僚として生きる退路を断って、政務担当の首席秘書官に就いている。

「安倍が最も信頼する側近」とされる今井の言葉は、永田町ではイコール安倍の言葉と受け止められる。

 今井は、昨年末、日露首脳会談の地ならしのため、安倍の名代として極秘で訪露してもいるだけに、その言葉に周辺は驚いた。

 もともと安倍は政権発足時より、自らがなしとげる「政治的遺産」(レガシー)の第一に「憲法改正」を考えていた。しかし、野党はもとより、公明党・創価学会の猛反発で改憲発議の環境整備すら進まない。しびれを切らした官邸は、レガシーの本命を「北方領土返還」に切り替えたとされる。

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source : 文藝春秋

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