日露は暗礁、勤労統計問題も火を噴いて、手を縛られた官邸に策はありや?
「平成の、その先の時代」
1月28日、通常国会召集日。首相の安倍晋三は施政方針演説で、このフレーズを7回も繰り返した。
5月1日の新天皇即位に伴う改元を自らの政権で成し遂げ、8月には大叔父の佐藤栄作内閣、11月には桂太郎内閣の在任期間をも上回って、「歴代最長総理」へ――。年頭から意気も上がろうというものだが、安倍の表情が冴えないのはどうしたことか。
「経済環境において、両国の潜在力はまだ完全に発揮されていないというのが首相との共通の意見だ」
ロシアのプーチン大統領が、液化天然ガス事業などのプロジェクトを列挙しつつ日本の経済協力の必要性を訴えると、安倍は厳しい表情を浮かべた。
日本時間1月23日未明。モスクワ・クレムリンで行われた日露首脳会談後の共同記者発表でのひと幕だ。
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source : 文藝春秋 2019年3月号