「一つだけ忘れていました!」斎藤元彦前兵庫県知事が、私を呼び止めて伝えた“大谷翔平の話”

vol.72

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斎藤前知事 Ⓒ文藝春秋

「ぜひ前向きに検討させてください」

 前兵庫県知事の斎藤元彦氏にインタビューを打診したところ、斎藤氏から直接返ってきたメッセージでした。実はこの時、元西播磨県民局長が3月に作成・送付した斎藤氏をめぐる告発文書問題が大詰めを迎えたタイミング。百条委員会に斎藤氏本人が出頭し、委員から自身のパワハラ疑惑や、贈答品を必要以上に受領する“おねだり”体質などについて、厳しく追及されていたのです。

 百条委員会の証人尋問は一問一答形式。編集部としては「斎藤氏は満足のいく回答をできていないのでは」と考え、取材の準備を進めました。

 代理人弁護士とのやりとりの後、今回のインタビューが実現。斎藤氏に対面で70分間、話を聞きました。取材冒頭は表情が硬かったものの、終盤、特に趣味の読書の話に触れると笑顔を見せ、取材の2日前にもある小説を再読したことなどを明かしてくれました。

 斎藤氏については、職員を怒鳴りつけたり、深夜まで業務のメッセージをやりとりするといった“パワハラ気質”が盛んに報じられていましたが、実際に対面したところ、そのイメージは感じられません。

 渦中の人物なので受け答えが丁寧にならざるを得ないのは当然かもしれませんが、斎藤氏の話しぶりからは丁寧さを「作っている」感じがせず、むしろ自然な受け答えだったのです。こちらがいくつか、遠慮のない質問をぶつけても、特に声を荒げたり態度に出したりせず、終始淡々と受け答えしていたのが印象的でした。

 とはいえ、一部のパワハラは本人が認めていることもまた事実。斎藤氏自身も、反省を述べています。

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