総裁選レースのさなか、ある候補に会って話を聞く機会がありました。
その人は経済には明るいというイメージだったのに、どうも政策がいまひとつ見えない。それで、「小泉(純一郎)さんにとっての竹中さんのような、経済ブレーンのような方はいるんですか」と聞いてみたところ、返ってきたのは「いませんね」。
総裁選に出るというのに、そんなことでいいの? とこちらは思ったのですが、その候補は、それの何が問題? という顔をしていたのが印象的でした。
岸田前首相の不出馬は事前に予想されていたという説があります。でも実際にはほとんどの候補には予想外だったのでしょう。どの候補も準備不足、特に経済政策は生煮え感がありました。
石破首相も、就任後の記者会見で「私は、長い間、準備を積み重ねてきた」と胸を張って見せたものの、経済に関しては、これから「対策の検討指示」をしていくと語っています。
今後、イシバノミクスなるものが出てくるかどうか、それが出てくるとしたらどんなものになるかを議論してもらったのが大座談会「イシバノミクスはどっちだ」です。
経済財政諮問会議の議員だったBNPパリバの中空麻奈さん、ベストセラー『日本銀行 我が国に迫る危機』の著者、河村小百合さん、ウェルスナビを起業して約40万人の資産を預かるまでに成長させた柴山和久さん、政府と日銀のきわどい関係を見続けてきたジャーナリストの軽部謙介さんが、石破政権の前に立ちはだかる日本経済の問題と、そのための政策について熱く論じています。経済成長か、財政再建か、官邸と日銀の関係は変わるのか、金融資産課税や解雇規制の見直しはどうなるのか……今後の経済が気になる方には、ぜひ読んでいただきたいと思います。
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