著名人が母親との思い出を回顧します。今回の語り手は、田中ウルヴェ京さん(五輪メダリスト・IOCマーケティング委員)です。
私の安全基地
私の母は今年84歳。ここ数年は肺や甲状腺の手術を受けたので、陽気な母でもさすがに気弱になるかなと思いきや、コロナ禍の自粛生活や父の介護といった心疲れることにも明るく「今できること」を工夫する母です。
母の思い出といえば、やはり選手時代のことが浮かびます。私は10歳の時に競泳からシンクロナイズドスイミングに転向、ほぼ毎日練習に行き始めました。母はその頃から選手生活を送る私を支えていて、13歳でジュニア日本代表選手になってからは午前4時起きで1日4食分(朝練後、早弁、昼食、放課後)のお弁当を作り、朝練のある練習場所まで車で送り、夜練が終われば駅まで迎えにきてくれました。
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source : 文藝春秋 2021年3月号