《新芥川賞作家の素顔》「1992年生まれ、京都の大学卒業」の2人をインタビューしながら考えたこと

vol.150

電子版ORIGINAL

エンタメ 読書 芥川賞

「文藝春秋」の編集者が明かす、電子版限定の“ここだけの話”

 去る1月14日(三島由紀夫の誕生日!)に第174回芥川賞の選考会が開かれ、鳥山まことさんの「時の家」と畠山丑雄さんの「叫び」の2作が受賞作に決まりました。前回は受賞作「なし」でしたので、今回も「なし」だったらどうしようと心配していたのですが、選考は候補作5作のどれが受賞してもおかしくない展開で、白熱した議論の末、上記2作の受賞に至りました。

 小誌では、選考会翌日に受賞者にインタビューをお願いしており、私がインタビュアーを務めることになりました(インタビューは、小誌3月号に掲載されていますので、そちらをお読みください)。

 鳥山さん、畠山さんはともに1992年生まれで、京都の大学を卒業しています。これまで何度か食事をともにする機会があったそうで、書店ポスター用の2ショット撮影の際には、打ち解けて談笑する姿が見られました。

畠山丑雄氏(左)と鳥山まこと氏 ©文藝春秋

 とはいえ、お2人の人柄と作風は対照的です。

 野球でたとえるなら、鳥山さんが次の打者に必ずつないでくれる謹厳実直な2番バッターだとしたら、畠山さんは野球場の外ではハメを外していても、ここ一番で決めてくれる代打の切り札、という印象を持ちました。

 鳥山さんの「時の家」が、リアリズムを極めた文章が精緻に積み重ねられていくことで建ち上がる小説だとすれば、畠山さんの「叫び」は、関西弁の響きによって色鮮やかな砂絵が描かれたと思ったら、すぐに消されて次の砂絵が描きはじめられるような小説で、尻尾を摑ませません。

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