「雅子さまは皇室に入られて日々の時間が大変ゆっくりと流れていくことに悩んでおられた」
35年間、皇太子の相談役を務める筆者が訴える
「やっと決まりました。いろいろご心配をおかけしましたけれど、このことをお話しするのは鎌田さんが三人目です。両親の次に、真っ先にご報告したかったのです」
皇太子殿下から、ご結婚の報告を受けたのは平成四年、冬のことでした。その日は東宮仮御所で音楽の集いがあり、二十〜三十人が集まって広間で練習をしていました。皇太子殿下は部屋の一隅にこっそり私をお招きになり、小さな声で言いました。
「あの方ですね」
私は念押しのように伺いました。
「そうです。ただ、まだ誰も知りません。発表があるまで誰にも言わないでください」
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source : 文藝春秋 2013年06月号