本当に行くことができるのか——予断を許さない緊迫のドラマがあった
皇后雅子さまは11月13日、秋の地方公務をすべて終えられて、安堵なさっているご様子という。
「お部屋では、散策中に拾われた松ぼっくりやどんぐりを小さなお皿にセンス良く飾られ、お気持ちの余裕がうかがえました。ご家族で綺麗に生まれ変わった木の実をご覧になって、心温められているそうです」(皇室関係者)
皇室は年末から年明けにかけてお忙しい時期を迎える。雅子さまは、その前の束の間の時間を穏やかに過ごされているようだ。
2022(令和4)年は、天皇皇后両陛下にとって、いわば「再始動」の年だった。御代替わりの19年は、四大行幸啓と呼ばれる国民体育大会、全国植樹祭、国民文化祭、全国豊かな海づくり大会の地方公務にすべて参加されたが、翌年はコロナ禍で四大会が延期となった。21年には国体以外再開されたが、いずれもオンラインによるご出席だった。22年5月に、即位されて4年目を迎え、行幸啓へ臨まれることが期待された。
「4月の熊本県の第4回アジア・太平洋水サミットと6月に滋賀県で開催された第72回全国植樹祭への訪問は、ぎりぎりまで検討されたようですが、感染者数の増加などから、最終的にオンラインによるご参加となりました」(宮内記者)
国民の中には、公務へのお出掛けが減れば、雅子さまは休養できることから、ご体調の回復につながるのではないか、という見方もある。だが、皇后としての務めを果たしたいと願われている雅子さまにとって、公務ができないもどかしさもまたストレスになるという。実際にコロナ禍までは順調だったご体調は、「再び整いにくい状況」(医師団)になる時期もあった。
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source : 文藝春秋 2023年1月号