日本を震撼させた平成の凶悪事件。事件後に流れた歳月は犯人・遺族の心境にどのような変化をもたらすのか。ノンフィクションライター、小野一光氏が現場を歩く。今回は「平成16年 大牟田連続4人殺人事件篇」の第2回。
■連載「平成凶悪事件と『その後』」
【平成17年】 大阪姉妹連続殺人事件篇
【平成15年】福岡一家4人殺人事件篇
【平成18年】秋田児童連続殺人事件篇
【平成16~17年】福岡3女性連続強盗殺人事件篇
【平成6~12年】中洲スナックママ連続保険金殺人事件篇
【平成21年】平成21年 島根女子大生バラバラ殺人事件篇
「小野さんが取材していた殺人事件の犯人が、会いたいから拘置所に来てくれと言ってきました……」
私がよく記事を書いていた週刊誌の編集者から、そんな電話がかかってきたのは2006年10月のことだ。
犯人の名前は北村孝紘。その約2年前の04年9月、福岡県大牟田市で暴力団組長の家族4人が、知人の家族3人と息子の友人1人の計4人を殺害した、「大牟田連続4人殺人事件」の実行犯である。彼に依頼された弁護士から、編集部に連絡があったという。
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