【前号まで】 三十歳のエリート医師である三上優人は一年後の心臓血管外科の専門医認定試験を見据え、大学の附属病院で仕事に励んでいた。そんなある日、三上は教授の久保田壮一に呼び出される。久保田は講師の座を条件に、三上に北海道の病院へ二年間の赴任を依頼したのだ。二週間後、三上は、年下の恋人である寺島奈々を地元名古屋に置いて、函館の北にある小さな町・白砂野町に向かった。
医局の序列は、病院で異なる。三上(みかみ)がいた名古屋中央大学附属病院は上から教授、准教授、講師、助教や専攻医、研修医となっている。いま専攻医の三上が次にあがるとすれば講師だ。順番どおりだから、さほど驚くことはない。問題は年齢だった。
上にあがるには、実績や経験によるところが大きいのは確かだが、おおよその年齢というものがある。いくら優秀でもあまりに若すぎると、まだ早いと判断されて待たされるケースがあるが、その年齢は病院ごとでも違っていた。
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