《実名証言》担当刑事が明かした秘匿捜査の中身「バレたら終わりですから。署内の道場に泊まり込んで…」

平成6年~12年 中洲スナックママ連続保険金殺人事件篇 第4回

小野 一光 ノンフィクションライター

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ニュース 社会

日本を震撼させた平成の凶悪事件。事件後に流れた歳月は犯人・遺族の心境にどのような変化をもたらすのか。ノンフィクションライター、小野一光氏が現場を歩く。今回は「平成6年~12年 中洲スナックママ連続保険金殺人事件篇」の第4回。

 


 

■連載「平成凶悪事件と『その後』」
【平成17年】 大阪姉妹連続殺人事件篇
【平成15年】福岡一家4人殺人事件篇
【平成18年】秋田児童連続殺人事件篇
【平成16~17年】福岡3女性連続強盗殺人事件篇
【平成6~12年】中洲スナックママ連続保険金殺人事件篇
#1 「なにしろ美人で華やかだった」夫2人を金目当てで殺害した女は〈白雪姫〉と呼ばれていた
#2 「保険金で新しくマンションを買いたい」女が夫を浴槽に沈めた後にとった“意外な行動”
#3 元捜査一課長が“事件の端緒”を実名証言「所轄から上がってきた検視の報告書を見ていて、あれ?と」
#4 担当刑事が明かした秘匿捜査の中身「バレたら終わりですから。署内の道場に泊まり込んで…」《実名告白》 この記事

「私は(福岡県警本部捜査一課の)特捜班の班長を9年やりましたが、そのときに手がけた最後の事件だったのを憶えています」

 そう語るのは、元福岡県警で捜査一課の特捜班長だった信田(しなだ)建司さんである。ここで出てきた「事件」とは、「中洲スナックママ連続保険金殺人事件」のことだ。

 犯人の高橋裕子(逮捕時48)が2番目と3番目の夫を保険金目的で殺害。当初は自殺と病死として処理されていたが、事件ではないのかとの疑惑が持ち上がり、2004年7月にまず恐喝容疑で逮捕された。その後、上記2件の殺人などの容疑でも立件され、刑の確定した現在は無期懲役囚として服役中である。

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