24年目の“離婚”はあるか?──キーマンが舞台裏を明かす(取材・構成 塩田 潮・ノンフィクション作家)
通常国会は6月21日に閉会となった。岸田文雄首相は5月までの「外交実績」などを武器に、本気で衆議院解散を狙ったが、予想外の逆風で不発に終わる。最大の誤算は自民党と公明党の対立であった。原因となったのは衆院選の候補者調整だ。自民党側の責任者だった森山裕選挙対策委員長に、自公関係の現実と深層についてインタビューした。
――1年前に自民党選対委員長に起用されましたが、岸田首相の指名だったのですか。
森山 全国140の小選挙区の新しい党の支部長を選任しなければいけなかったことだと思いますよ。ある意味で、これは国会対策の国会回しと一緒です。国会対策委員長で慣れていたからこっちをやれということだったのではないでしょうか。
――首相は次期衆院選での公明党との選挙調整の問題が頭にあり、国対委員長時代に公明党との接触が長かった点を見込んで森山さんを選対委員長に起用したのでは。
森山 それは全くないと思います。
――岸田首相は就任から1年9カ月が過ぎました。就任前と比べて、何か大きな変化を感じますか。
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source : 文藝春秋 2023年8月号