歴史と歴史小説の間にある「史伝」
大河ドラマといえば、かつては人気作家の定評ある原作に基づいていた。私が初めて通して見た「赤穂浪士」(長谷川一夫の「おのおのがた……」)なら大佛次郎、翌年の「太閤記」(緒形拳と高橋幸治)なら吉川英治、といったように。それがいつからか、原作によらないオリジナル・ストーリーが当たり前になっている。最新の歴史学の成果をドラマに盛り込むためだとするならば、歓迎だが。
磯田道史の『豊臣兄弟 天下を獲った処世術』は、あまたの大河関連本の中の一冊だが、ツボをきっちり押さえて、原作に代わり得る、最高のサブ・テキストになっている。最新の研究成果を存分に取り入れた上で、「史伝」を目指しているからだ。

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source : 文藝春秋 2026年3月号

