父を亡くして急に眠れるようになった

私の「不眠」解消法

石原 良純 俳優
ライフ 芸能 ヘルス

 子どもの頃に不眠を経験した石原良純氏(61)は、いま快適な眠りを手に入れている。そのベースにあるのが、睡眠時間を“2日単位”で計算するという考え方。さらに、父・石原慎太郎氏を亡くしたことで、眠りにも変化が生じたという。

「理想的な睡眠時間」には諸説あり、医師に訊いてもハッキリしない。そこで僕は、日常で可能な対策として、「2日で11時間」という睡眠目標を立て、実践しています。というのも、どう頑張ったって眠れない夜というのはあるものだし、レギュラー番組の関係で毎週土曜日は朝4時に起きなければならない。そう考えると1日単位で目標睡眠時間を目指すのは無理なので、2日単位で帳尻を合わせることを編み出したのです。

 僕の場合「5時間睡眠」では少し足りなくて、これが続くと体調が崩れやすい。そこで「平均5時間半」を最適な睡眠時間とし、それを2日間で達成しようと考えたのです。

 どうしても眠れなければ寝なくてもいい。翌日1日頑張って起きていれば、その夜は自然に眠れます。だから「2日で1セット」の考え方は意外に悪くないと思うんです。

石原良純氏 ©文藝春秋

 石原プロに所属していた頃は、ロケに入るとまるで眠れなかった。ストレスで眠れないのではなく、毎晩寝る時間を削って酒を飲んでいたから。人間は眠れないと「食べる」ことで体力を補おうとすることにも気づきました。あの頃は若かったから、眠らなくても食べれば何とかなっていた。でもいまは無理です。

 酒を飲むと簡単に眠れますが、酒の勢いで取る睡眠は休息にはならないので体力が回復しない。だから酒を飲んだら少し長めに寝ないとダメなんだろうと思っています。

 36歳の時に初めてフルマラソンを走った時は、前夜は興奮で眠れませんでした。一睡もせずにマラソンを走ったら、完走はしたものの、とてもしんどかった。それを東国原英夫さんに話したら、「次の日のことを考えてワクワクして眠れない、というのは“いい眠れない”だから問題ない」と教えてくれた。人間関係や借金で眠れない、あるいは好きな女の子にフラれて眠れない――というのは“悪い眠れない”。眠れないという現象にも良し悪しがあることを知って、なるほどと思いました。

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source : 文藝春秋 2024年2月号

genre : ライフ 芸能 ヘルス