「午前1時半起床」NHKアナはどうやって睡眠を管理している?

失われた睡眠を求めて 第1回 畠山智之(元NHKアナウンサー)

畠山 智之 NHK財団専門委員・元NHKアナウンサー

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長年にわたってNHKの“顔”として活躍する畠山智之氏(65)。NHKエグゼクティブアナウンサーを経て、現在はNHK財団の専門委員として、毎週土曜と日曜の早朝5時から8時前まで、NHKラジオ第1で放送中の『マイあさ!』のパーソナリティーを務めている。
 

『NHKニュース おはよう日本』や『NHKニュース7』、『NHKニュース9』など報道番組を舞台に、情報を伝え続けてきた畠山氏。担当する番組の時間帯によって生活スタイルも大きく変わるであろうニュースキャスターの健康管理は気になるところだ。
 

そこで畠山氏に、「睡眠」を中心とした健康維持、管理への取り組み法について聞いた。(取材構成 長田昭二・ジャーナリスト)

泊まり勤務で身に付けた「体調と時間の意識」

 じつは「睡眠」は私にとって最も不得手な分野なんです(笑)。いまは土曜と日曜は午前5時からの生放送があるので、「月~金」と「土・日」の二つの生活サイクルの中で暮らしている感じですね。

 月~金は一般的な65歳の生活です。朝7時頃に起きて、夜は11時頃に寝るというのが基本。日中は週末の番組に備えて取材に出かけたり、資料をまとめたりといった作業に充てています。

畠山智之氏 ©文藝春秋

 一方、生放送がある土・日は、午前3時すぎには局に入らなければならないので、1時半には目を覚ますようにしています。そうなると、前日は夕方5時頃には眠りたいところなのですが、実際には難しいですね、眠くないですから(笑)。眠くするにはその日も早起きしなければならないし、そのためには前の日も早寝をする必要がある……。

 そんなことを考えていくと、結局何もできなくなってしまうんです。昨日(取材は土曜日の生放送終了直後に行われた)寝たのは夜の9時頃でした。

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