▶︎寝酒より睡眠薬
▶︎夜は室内照明を暗めに
▶︎夏冬はエアコンを朝までオン
――日本が誇る国際研究機関のリーダーが快眠ノウハウを一挙公開!
日本人の睡眠不足は世界的に見ても極めて深刻なレベルです。アメリカの「National Sleep Foundation」という権威ある研究機関の発表によれば、推奨される成人の睡眠時間は7〜9時間です。残念ながら日本では大多数の人が十分な睡眠時間を確保できていないのが実情でしょう。
昼間、眠い目を擦りながら仕事に取り組む人、電車の中で居眠りをしている人を見かけることは、日本ではごく当たり前のことです。ところが、もし欧米で日中に眠そうにしている人がいたら、「体調が悪そうだから、休んだ方がいいよ」と本気で心配されて、帰宅を促される。それほど、日本人は自分たちの睡眠不足を認識していないのです。
睡眠不足が長期間続くと、うつ病、認知症、がん、高血圧、糖尿病など、数々の健康リスクが高まることが、科学的に証明されています。
また、睡眠不足と国民1人当たりのGDPの低さとの相関関係も示されるなど、経済的なリスクを孕んでいることも指摘されています。1990年代初頭のバブル崩壊以降、経済的に低迷を続けて「失われた30年」と言われますが、私は、その最大の原因が日本人の睡眠不足による生産性の低下にあるのではないかと考えています。
睡眠の仕組みを知り、睡眠習慣を見直すことは、健康的な人生を送るうえで不可欠であるばかりか、アンチエイジング、老化防止効果も期待できます。そして、国の経済発展という視点でも、睡眠不足の解消が、喫緊の課題だと言えるのです。
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source : 文藝春秋 2024年2月号