老けないコツは「よく寝る」「体内時計を整える」
これまで本連載では老化と長寿をめぐる様々な研究を紹介してきた。取材をする中で多くの研究者が口をそろえて挙げたのが、「睡眠」の質を高める生活習慣が、健康長寿の1つの条件だということだった。
では、睡眠の「量」や「質」とは、人にとってどのような意味を持つのだろうか。そして、睡眠と老化の関係とはどのようなものなのか。
今年、日本中が沸いたワールドベースボールクラシック(WBC)で活躍した大谷翔平選手は、パフォーマンスを保つために「睡眠」を何より重視しているという。日本代表としてともに戦ったヌートバー選手が大谷選手を食事に誘った際、彼が「寝てる」と返事をして断ったこともニュースになった。
「大谷選手が睡眠を理由に誘いを断ったことは、結果が求められるアスリートとして正しい態度だったと言えます」
そう語るのは筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構で、睡眠の謎について研究する柳沢正史機構長だ。1998年に睡眠と覚醒のスイッチング機能を担う脳内の神経伝達物質であるオレキシンを発見したことで知られる、睡眠研究の世界的な研究者である。なぜ睡眠は重要なのか?
「人間が本来のパフォーマンスを発揮するためには、必要充分な睡眠時間を確保することが必須です」
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source : 文藝春秋 2023年7月号