日本の家具業界に革命を起こした型破りな経営者は？
樺太に生まれ、3歳で母と札幌に引揚げ。シベリアに抑留された父も数年後に帰国した。
「40代から大工修業を始めた父は後にコンクリート会社を起業。母はヤミ米屋で家計を支えました。両親の手伝いに追われ学校でもいじめられ、辛いことしかなかったですね」
不遇の幼少期が商売の原点だ。
「私は発達障害を公表していますが、学校では先生の話が理解できず暗記も苦手。試験はカンニングばかりでしたが、徹夜で必死に編み出したカンニング法も創意工夫を凝らした商品開発の一環といえるかもしれません（笑）。これと決めたら絶対にやり遂げる執念と度胸は昔から変わっていません」
北海学園大学卒業後、父の会社や広告会社を経て家具店を開業する。27歳での米国視察で「豊かな暮らしを日本でも」という「ロマン（志）」を得て36期連続増収増益の偉業を達成。カリスマ経営者となった今も飾らぬ人柄は変わらない。
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source : 文藝春秋 2024年3月号
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