▶︎10年下がり続けていた数値が集団接種後に上昇
▶︎卵巣がん、白血病、前立腺がん、膵臓がんなどが顕著
▶︎肺がん、大腸がん、胃がん、肝臓がんも低下傾向が鈍化
(取材・構成 秋山千佳・ジャーナリスト)
私が著者の1人である論文が4月にオンラインの医学ジャーナルで公開され、最初の10日間で閲覧数が10万を超えました。学術論文としては極めて異例の反響です。
論文のタイトルは、「日本におけるCOVID-19パンデミック時のmRNA-脂質ナノ粒子ワクチン3回接種後のがんの年齢調整死亡率の上昇」。新型コロナウイルスワクチンとして日本で主に使われたファイザー、モデルナ両社のメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンの集団接種が3回実施された後の、年齢調整したがんの死亡率を示したものです。
要点をまとめた抄録にはこう記しました。
〈パンデミックの最初の年(2020年)には、有意な超過死亡は観察されなかった。しかしながら、2021年の1回目と2回目の集団ワクチン接種後に一部のがんによる超過死亡が観察され、2022年に3回目の集団ワクチン接種後に全てのがんと一部の特定の種類のがん(卵巣がん、白血病、前立腺がん、口唇/口腔/咽頭がん、膵臓がん、および乳がんを含む)で有意な超過死亡が観察された〉
このすべての原因がワクチンにあると言うつもりは毛頭ありません。ただ、集団接種のタイミングと特定のがんの死亡率上昇が一致するという現象が、我々の解析の結果、明らかになった。その事実を看過せず、検証すべきことは検証しましょうと提言したいと思います。
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source : 文藝春秋 2024年6月号