「もしもし」の声

大久保 佳代子 タレント
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著名人が母親との思い出を回顧します。今回の語り手は、大久保佳代子さん(タレント)です。

 私の母親は、かなりの心配性。

 私が二〇代の頃、「阪神・淡路大震災」が発生。

 すでに東京で生活をしていたのに、早朝、母親から何度も携帯電話に着信が。

「地震、大丈夫だった? もしかして関西のほうにいたらと思って」と。

「東京にいる。大丈夫だよ」と。

 その数年後、新宿の歌舞伎町の雑居ビルで夜中に大火災があった時も。

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source : 文藝春秋 2024年9月号

genre : ライフ 芸能 ライフスタイル