(早)法学部、早稲田ロースクール
(慶)法学部法律学科、慶應ロースクール
法科大学院制度の創設により、2004年に全国で一斉に開校したロースクール。だがその後、日本の司法試験制度は迷走を繰り返す。
まず11年に、合格すればロースクール修了者と同等の資格・条件を得られる予備試験制度が始まった。時間的・経済的負担の少ない、この予備試験ルートに対抗するため、20年には、法学部とロースクールを合わせて最短5年で修了できる「法曹コース」が新設、さらに23年には、ロースクール在学中に司法試験を受験できるようにもなった。
23年の法科大学院別、司法試験合格者数は、(1)京大(2)東大&慶大(4)早大となっており、制度が激変するなかでも、早慶は着実に多くの合格者を出している。だが、そもそも両校は、どんな人材を法曹界に輩出しようとしているのか。
慶應義塾大学の法務研究科(ロースクール)委員長の高田晴仁教授は、“慶應ならでは”といえる法曹養成の強みを明かす。
「ロースクールが一斉に開校した際、各組織との調整などで苦慮した大学もあったと思いますが、慶應は既に『三田法曹会』によるバックアップ体制が整っていたので、比較的スムーズに開校したと聞いています。現在もエクスターンシップ(実務研修教育)の受入先や実務系科目での協力などにおいて、三田法曹会のサポートは大きい」
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