国際・学際篇 “異端”を競うSFCと早大国際教養

総力取材“私学の雄”を徹底比較!

ライフ 教育

(早)国際教養学部

(慶)総合政策学部、環境情報学部

 総合政策学部・環境情報学部を擁する慶應の湘南藤沢キャンパス(SFC)と、早稲田の国際教養学部(SILS)は、独自性の高いカリキュラムで受験生の人気を得ている。

 SFCは1990年に創設。今では一般的となったAO入試を国内で初めて導入し、シラバス(授業計画)や学生による授業評価も他大学に先駆けて取り入れ、「大学改革のモデル」として評価された。

 さらに二つの学部の大きな特長として、数多くの社会起業家を輩出している。バングラデシュ産の織物「ジュート」を用いたバッグが人気のアパレルメーカー「マザーハウス」の山口絵理子代表や、教育NPO「カタリバ」の今村久美代表理事はSFCの出身だ。

 教授陣の共同執筆で昨年刊行されたブックシリーズ「総合政策学をひらく」(慶應義塾大学出版会)によると、SFCは総合政策学を「実践知の学問」と定義し、〈現実社会の問題、すなわち政策問題を実践的に解決する取り組みをつうじて知の蓄積を図ろうとする〉場だという。

〈政治篇〉で登場した加茂具樹総合政策学部長が解説する。

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source : 文藝春秋 2024年10月号

genre : ライフ 教育