北海道がうなぎの名産地に!? 「美唄雪うなぎ」の可能性

「循環経済」の理想形

伊藤 秀倫 ライター・編集者
ニュース 社会 商品 グルメ

 北海道美唄(びばい)市。年間降雪量が8mを超える北海道でも有数の豪雪地帯だが、夏の美唄は水田の緑が目に鮮やかだ。

 その水田の間に高さ5mほどの土の山があった。近づいてよく見ると、土に見えたのは実はウッドチップで、その下に白く覗いているのは――なんと雪だ。雪山の傍らにある大型ハウスの扉を開けると、微かに水の香りが漂う。配水管をくぐるようにして奥へと進むと水槽が並んでおり、その中に「それ」はいた。

 約4000匹のニホンウナギである。

 夏でも溶けぬ雪山とウナギ。この奇妙な取り合わせは何を意味するのか。

 その謎を解くカギを握るのが、株式会社「雪屋媚山(ゆきやこびやま)商店」(美唄市)で代表取締役“番頭”を務める本間弘達(こうた)氏だ。

「ちょっと誤算でしたね。気付いたら“ウナギ屋さん”になってました」

 あっけらかんと笑う本間氏は、もともとは道内のゼネコンで設計を務めていた。

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source : ノンフィクション出版 2025年の論点

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