「SHO」といえば、最近はロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手のことを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、建築の世界では、「SHO」といえば重松象平さん。国際的建築設計事務所OMAのパートナーであり、ニューヨーク事務所代表。2021年からは、九州大学で発足した建築研究・教育センターBeCATのセンター長も務めています。
「文藝春秋」4月号では、そんな重松さんにBeCATでの教育や、OMAでの人材教育におけるモットーについてお話を伺いました。
BeCATでは、従来の建築学科のように教授が持っている知識を教えるだけでなく、急速に変化する環境や技術に対応できる人材を育てるため、環境シミュレーションを用いた住宅の設計・建築を実際に行ったり、地域の課題を解決するためのプロジェクトを立ち上げるなど、実際の社会との繋がりを重視した教育を行っているといいます。

お話を伺う中で印象的だったのは、日本では現在、同じようなテナントが入った、建築家の個性を感じにくいビルが乱立しているという指摘でした。重松さんは建築物を「お弁当箱」に例え、建築家はお弁当箱を作るだけでなく、中身の具材――つまりどのようなテナントが入るかについても積極的に関与するべきだと言います。実際、重松さんがデザインし2023年に開業した「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」では、虎ノ門というビジネスや官公庁の中枢を象徴する施設を作るべきという重松さんの提案がもとになり、複合施設「TOKYO NODE」が完成しています。
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