文学篇 小説家志望なら早稲田、英米文学研究の慶應

総力取材“私学の雄”を徹底比較!

ライフ 教育

(早)文学部、文化構想学部

(慶)文学部

 早慶の文学部はともに1890年創設という、私学最古の歴史を持つ。度々「不要論」が囁かれるが、早慶文学部の持ち味はどこにあるのか。数多くの専攻科があるが、今回は特に文学領域を取り上げてその特長を紹介する。

 文学の優れた人物を輩出した実績として挙げられる一つの指標は、芥川賞・直木賞をはじめとする文学賞の受賞者数だろう。芥川賞受賞者輩出大学の第1位は早稲田で51人。小川洋子や多和田葉子は第一文学部出身だ。次いで東大が35人、慶應は3位の13人で、荻野アンナや朝吹真理子などが文学部出身だ。

 直木賞も早稲田がトップで50人。第一文学部の角田光代や三浦しをん、文化構想学部の朝井リョウらがいる。2位が東大で25人、慶應は3位の21人で、池井戸潤やつかこうへいが賞を手にしてきた。

 早稲田には、文学部と文化構想学部という二つの人文系学部がある。元々は昼間学部の第一文学部(一文)、夜間学部の第二文学部(二文)に分かれていたが、社会のニーズの変化とともに組織再編。2007年に一文・二文を併せて改組する形で、現在の2学部体制となった。

 文学部長の高松寿夫教授に学部の特長を聞いた。日本語日本文学コースで教鞭を執る高松氏は、万葉集や古代の和歌研究を専門とする。

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source : 文藝春秋 2024年10月号

genre : ライフ 教育