〈番組概要〉
今回の「+JOURNAL」ゲストは、KADOKAWA元会長の角川歴彦さんと、弁護士の弘中惇一郎さんです。角川さんは2022年9月、東京五輪・パラリンピックをめぐる汚職事件で、贈賄の容疑で逮捕。226日間の長期にわたり勾留されました。角川さんは無罪推定が及ぶはずのこの226日間で釈放されなかったのは、無罪を主張すればするほど身体拘束が長引く「人質司法」だとして、現在弘中さんをはじめとする弁護団とともに、国に対して損害賠償を求める人質司法違憲訴訟を提起しています。
心臓大動脈瘤の手術経験のある角川さんは、不整脈、心房細動などの持病があり、勾留中に意識を失い倒れたこともあったといいます。こうした人質司法の問題点について、ジャーナリストの浜田敬子さんを聞き手に、お二人に語っていただきました。
〈ゲスト〉
・角川歴彦|KADOKAWA元会長
1943年、東京都出身。早稲田大学を卒業後、1966年に角川書店(現・KADOKAWA)に入社。2017年にKADOKAWA取締役会長に就任。2022年、同社会長を退任。近著に『人間の証明 勾留226日と私の生存権について』(リトルモア)など。
・弘中惇一郎|弁護士
1945年、山口県出身。1968年、東京大学卒業後、1970年に弁護士登録。2004年に法律事務所ヒロナカを開設。角川人質司法違憲訴訟において、弁護団の一人として名を連ねる。主な著書に『無罪請負人 刑事弁護とは何か?』(角川新書)など。
〈MC〉
・ゲストMC:浜田敬子|ジャーナリスト
1966年、山口県出身。1989年に上智大学を卒業後、朝日新聞社に入社。2014年に「AERA」編集長に就任。その後「ビジネスインサイダージャパン」統括編集長を経て、2020年からフリーとして活動。主な著書に『男性中心企業の終焉』(文春新書)など。
・村井弦 |文藝春秋PLUS編集長
1988年、東京都稲城市出身。2011年4月に株式会社文藝春秋に入社し、「週刊文春」編集部に配属。2015年7月、「文藝春秋」編集部。2019年7月、「文藝春秋digital」プロジェクトマネージャー。2021年7月、「週刊文春電子版」デスク。2024年7月から「電子版統括編集長」となり、2024年12月に映像メディア「文藝春秋PLUS」編集長に就任。
(聞き手=ジャーナリスト・浜田敬子さん、文藝春秋PLUS編集長・村井弦、前編43分)
source : 文藝春秋 PLUS動画