AI時代だからこそ、健全なる「野望」が求められるんです。〈PR〉

NEW

PR

生命保険のあり方が変わってきている。
リスクに向き合いながら、よりよい人生に挑戦する人たちを支える。
その旗頭、住友生命・高田幸徳社長が説く「拡・保険」の哲学とは。

もう一度見直したい「意志の力」

新谷 高田さんは以前、新聞のインタビューで「若者にこそ健全な野望が必要だ」と発言されていました。今の時代、そういうことを口に出すのは、はばかられる雰囲気がありますが、その発言の真意をお聞かせください。

高田幸徳(たかだ・ゆきのり)
住友生命 取締役 代表執行役社長

1964年、大阪府生まれ。
’88年京都大学経済学部卒業後、住友生命保険に入社。営業企画部長、執行役員兼企画部長、執行役常務CX企画部Vitality戦略部担当などを経て、2021年4月社長に就任。健康法は毎日1万歩のウォーキングと週末5キロのランニング。

高田 「野望」という言葉をダイレクトに使ったかどうか定かではないんですが、かっこよく言えば「大志」とか、あるべき自分の「存在意義」でしょうか。人間を主軸に考えたとき、自分の「意志の力」というのをもう一度見直さないといけないと思っているんです。自分は何のために生きているのか、何のために仕事をしているのか、自分の「意志の力」を示さないといけない。それがあれば、仮に失敗することがあっても、もう一度ビルドアップすることができます。そういう意味で、「若者はもうちょっと野望を持とうぜ」みたいなことを言ったんです。

新谷 AIの登場で、勉強もAI、仕事もAI、判断もAIになっています。そこでの「意志の力」の重要性というのは、どういうものなのでしょう?

高田 AIというのは「正しい答え」というよりも、「正しそうな答え」を出してくるものだと思います。それをどう判断し、決断するか。人間がやるべきことはそこです。そこに「意志の力」がなければ、全部AIに持っていかれてしまう。知識はAIで補えます。でも、「こういう社会をつくりたい」という志はAIには持てません。すると、最後に残るのは、何を実現したいかという人間の「意志」なんです。

新谷 今の若い世代を見ていると、失敗したくないとか、傷つきたくないとか、そういう志向が強い印象です。若者の保守化の原因というのは?

高田 社会全体が、リスクを避ける方向に最適化されてきたからでしょう。わたしや新谷さんはバブルを体験しているからわかるんですが、あの頃はリスクをとってもリターンに対する期待値の方が大きかったでしょ。ところが平成の低成長で、リターンを得るためには、まずリスクオフという考え方が定着してしまったんです。わたしたちが若い世代に失敗しない人生を教えすぎたのかもしれないですね。

従来の保険の概念を広げる「拡・保険」

新谷 失敗を恐れるあまり、挑戦を避けるというのは、大きな損失ですね。

新谷 学(しんたに・まなぶ)
文藝春秋 常務取締役

1964年生まれ。早稲田大学卒業後、文藝春秋に入社。2012年「週刊文春」編集長を経て、’18年週刊文春編集局長、’21年「文藝春秋」編集長(執行役員兼務)、’23年取締役文藝春秋総局長。’26年7月常務取締役に就任。

高田 本来、人生において最も大きなリターンは挑戦の先にしかないんです。保険会社というのはリスクを分散、担保して、安全を提供するのが仕事でした。ただ、リスクが多様化して読みにくい時代になってくると、「リスクがあるからできません」なんて言っていると、限られた時間がもったいない。今、わたしたちが目指しているのは、「保険のもつ意義とは何ぞや」ということをふまえて、安全を担保することで、いかにお客さまにポジティブな人生を送っていただくか、ということです。それが「拡・保険」という考え方です。

新谷 カク? 拡大の「拡」ですか。

高田 従来の生命保険の概念を広げようというものです。リスクが起きた後を支えるだけでなく、お客さまがリスクに向き合いながら挑戦できる人生を支えたい。そう考えています。

新谷 なるほど。御社の代名詞にもなっている「バイタリティ」が、まさにそうですね。

高田 日本に導入したのは、もう8年前になります。南アフリカのディスカバリー社が開発した商品で、世界の保険会社に1国1社限定で提供されています。健康診断の結果や日々の運動量に応じて、保険料が割引されたり、割増しになったりする仕組みなんですが、どこまで日本人のマインドに合うのか、当時は社内でもいろいろな意見がありました。

新谷 それまでの生命保険は〝生老病死〞が対象ですから、「健康になりましょう」と保険をすすめるのは、真逆ですね。

高田 それでも、当時の橋本(雅博)社長が誰もやっていないことを日本でもやろうと決断されて、わたしも立ち上げから担当したんです。これを広めることが、わたしたちの会社の社会的意義にもなるし、住友生命のブランド価値にもつながると。

新谷 社内のコンセンサスを取るのにご苦労されたと聞いていますが。

「リスクに備える」から「リスクを減らす」へ

高田 南アフリカでは「バイタリティ」がシェアの50%を占めていて、そこに至るまで10年かかったというんです。そこで、「片道20時間かけて、10年後にタイムスリップしましょう」と、役員や関連部長延べ100人以上を南アフリカに連れて行きました。

新谷 高田さんご自身がバイタリティの塊ですね(笑)。

高田 10年後に感動したのか、往復40時間に疲れ果てたのか、どっちかわかりませんが、みんな「もういい、わかった」と(笑)。導入当初はアプリの不具合等があっていろいろ苦労したんですが、利用してくださったお客さまが口コミで広めてくださったんです。

新谷 2030年までに会員500万人という目標を掲げておられるそうですね。

高田 まだ道半ばですが、これまでの保障型に加えて、今年の1月からは資産形成にも使える貯蓄型を導入しました。おかげさまでこちらも好評です。

新谷 「リスクに備える」という従来の保険の役割から、予防を通じて「リスクを減らす」ことで、顧客の人生に寄り添うというかたちに広がっているわけですね。

高田 わたしが社長になったときに「ウェルビーイング」という言葉を提唱したんです。一般的には「健康」とか「幸せ」というふうに訳されますが、わたしは「よりよく生きる」というふうに解釈しています。英語で書くとwell-being。beingというのは「存在」。それは人間とか社会とか、もっと言うと地球もそうだと思うんです。そういう存在をどうより良くするか。生命保険会社の使命というのは、well とbeing をつなぐ-(ハイフン)の役割だと思っています。ウェルビーイングに貢献する「なくてはならない」生命保険会社をめざしたいですね。

新谷 高田さんの話をうかがっていると、未来に希望がもてる気がします。

高田 わたしは日本人が未来そのものを恐れているように感じるんです。考えてみたら、戦後復興だって、高度経済成長だってリスクだらけだったじゃないですか。でも違うのは、昔は未来への期待が不安を上回っていたんです。ところが今では、不安が期待を上回っている。それをなんとか変えたいんです。

新谷 若い人たちが将来に希望をもてるように、ですね。

高田 わたしは若い人に大きな夢を持てとは言いません。ただ健全な「野望」は持ってほしい。誰かの役に立ちたい。新しい価値をつくりたい。社会を少しでも良くしたい。そんな野望です。失敗してもいい。遠回りしてもいい。AI時代だからこそ、最後に人を動かすのは「意志の力」「志」なんです。社会はそれを支えてほしいし、生命保険会社もそういう社会を支える存在でありたいですね。
 

提供:住友生命保険相互会社
https://www.sumitomolife.co.jp/

Photo:Miki Fukano
Hair & Make:Kaori Ichikawa

source : 文藝春秋 2026年9月号