昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

系列塾の合格実績も合算

 しかも、48名の合格者には、同系列の「現役合格専門塾TOPS京都」の合格者も含まれているようだ。「TOPS京都」のホームページにある合格実績の「国公立大医学部に18名中14名合格計14校、私立大医学部に47名中38名合格計120校」は「京都医塾」のそれとまったく同じ。大学別の合格者内訳まで一致する。「京都医塾」の合格体験談に出てくる元生徒4名のうち3名は「TOPS京都」のそれと同一人物だ。

 ちなみに、ホームページ上の「講師紹介」を見ると、「京都医塾」の講師は全員「TOPS京都」の講師でもある。講師陣も共通だ。

 複数のブランドをもつ同系列の塾が、合格実績を合算して発表することはよくあること。ただしその場合、注釈にその旨を記述することが通常だ。

 さらに、合格者数を合算しているのなら、合格率を出すための分母も合算でなければ理にかなわないはずだが、その点についてもつじつまが合わない。

 前述の合同セミナー参加者は、「京都医塾在籍の高卒生(浪人生)25人中21人が1次試験に合格した」との発表が「京都医塾」自身のプレゼンの中であったと証言している。

 浪人生が25人しかいないなら、のこりの34人は現役生ということになる。そのほとんどは、浪人生用の「京都医塾」ではなく現役生用の「TOPS京都」の生徒ということか。だとしたら、50名ほどはいるはずの「京都医塾」のその他の生徒はどこに消えたのか……。

「京都医塾」のホームページ。こちらでも2018年度医学部合格率は81%となっている
「京都医塾」に質問状を送ったが回答はナシ

 そこで「京都医塾」に質問状を送った。

■「2018年度医学部合格率81% 59名中48名合格」というのは1次試験に関する実績で間違いないか。2次試験までを含めると「59名中36名の61%」で間違いないか。
■「48名」の合格者は、京都医塾とTOPS京都の実績の合算で間違いないか。それぞれの内訳は何人ずつか。
■「59名」の分母は、京都医塾とTOPS京都の医学部志望在籍者数の合算で間違いないか。それぞれの内訳は何人ずつか。

 電話したうえで質問状を送ったが、依頼した期日までに回答はなかった。確認のため再度電話したが担当者は不在。折り返しの電話をもらうことになっていたが、それもないまま。仕方がないので、推論してみる。

 考えられるロジックとしては、医学部に不合格になってもう1年「京都医塾」に通うことにした受験生は分子にも分母にも数えないというもの。合格するまで何年でも在籍させるのであれば、理論上、合格率は限りなく100%に近づけられる。だとすれば合格率8割も不思議ではない。同じロジックで計算すれば、そこまでお金と時間を必要としない他塾でも同じくらいの数字はおそらく可能だ。

こちらも読売新聞の広告。2019年度の「京都医塾」の定員は70名だという