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レシピ考案 鈴木和雄(でん六常務取締役・ピーナッツ料理研究家)/イラスト 上楽 藍

 これからの季節、毎晩のビールのつまみにピーナッツという人も多いだろうが、これは科学的にも大正解。

「ピーナッツに含まれるビタミン『チアミン』には、アルコールから肝臓を守る効果があります。また、ポリフェノールなどの抗酸化成分が肝臓の活性酸素を減らし、食物繊維がリポポリサッカライドという大腸菌から作られる毒が肝臓に入り込まないように阻害。さらにオレイン酸が肝臓の脂質代謝を促して、肝機能を高めているのです」

 最後に、長生き効果を高める食べ方を紹介しよう。

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「適量は体重60㎏の大人で1日30粒。10粒程度から始め、問題がなければ増やしていく。30㎏の子供ならば半量と、体重に応じて量を調節してください。

 ポイントは、薄皮つきのまま、味付けしていない素焼きタイプを毎日食べること。体内の酸化がピークを迎える正午に向けて、早い時間帯に摂ると酸化防止効果が高まります。お勧めは朝食前。また、ゆでればポリフェノールと葉酸が増加しますし、刻んだり潰したりすれば、調味料感覚で和洋中どんな料理にも合います」

 類似の栄養成分を持つナッツ類の価格が世界的に高騰しているのに比べ、ピーナッツは1日30粒食べても30円程度。「誰もが健康に長生き」を実現できる、まさに最強の食材なのだ。