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特集74年、あの戦争を語り継ぐ

令和の大学生100人アンケート 戦争体験を直接聞いた「41%」、日本の戦争可能性「23%」

令和の大学生100人アンケート 戦争体験を直接聞いた「41%」、日本の戦争可能性「23%」

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日本の戦争参加可能性「はい」が23%

 次に、「日本は今後30年の間(あなたが50歳を迎えるまで)に戦争に参加する可能性があると思いますか」という質問。

 これには23%の大学生が「はい」、反対に77%が「いいえ」という答えだった。

 

 多数派だった「いいえ」の理由から見ていきたい。まずは「憲法」をあげる声から。

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<戦争の放棄が憲法に書いてあるから>(女性・20)
<憲法9条改正に反対するデモに参加した若者が多かったから>(女性・19)
<憲法で禁止されている>(男性・19)

 そして「そもそも戦争に参加したくない」「そんな選択はしない」という意見も多かった。

<参加する人がいないと思う>(男性・20)
<戦争をやりたい人なんていないと思うから>(女性・20)
<日本がそんな選択をすることがないと信じてる>(女性・22)
<戦争の悲惨さを知っているはずだから>(女性・21)

 では少数派23%の「はい」と応えた学生の理由も紹介したい。まずは最近の国際情勢を理由に挙げる声から。

<可能性が0というのは今の世界情勢を見るとハッキリ断言出来ないから>(女性・22)
<国際情勢があまりよくないから。 日本は特にアジアと上手くいっていない。 そのうち戦争が起こることは避けられない気がする>(女性・21)

 また憲法についてもこんな意見も。

<憲法の改正、集団的自衛権などで日本の自衛隊員が海外の戦争に参加して何かしら巻き込まれるのではないかと思う>(女性・20)
<国際法上、軍隊を持つことは主権国家として当然の権利であり、今の自衛隊は軍隊だから>(男性・20)

 では次は、戦争体験を「直接」聞いたことがあるのが約4割という現役大学生たちにとって「太平洋戦争」のイメージを作ったのはどんな作品なのか、紹介したい。

(#2「大学生にとって太平洋戦争を描いた作品といえば?」へ続く)

令和の大学生100人アンケート 戦争体験を直接聞いた「41%」、日本の戦争可能性「23%」

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