作家、社会学者の鈴木涼美さんが著した『可愛くってずるくっていじわるな妹になりたい』(Bros.books)には、2014年から2019年までのTV Bros.連載コラムをはじめ、渋谷と歌舞伎町と研究室と新聞社を越境するなかで得た知見の数々が綴られています。刊行を記念した「鈴木涼美の100問100答」から一部を特別公開します。(初出:「TV Bros.」2020年3月号)
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Q 原稿を書く時に共通しているご自身の中での決まりごとはありますか?
ダサい始まり方をしないこと。書評で言えば「本書は、」とか、エッセイなら「最近、」とか、時事批評なら「京都アニメーション火災のなんちゃらは、」とか
Q 原稿が書けなくなった(スランプに陥った)時はありますか?
毎日夜中にならないと書けませんよ
Q 気分転換の方法は?
漫画と映画。そのあとも書かなきゃいけない時は本
Q 作家活動における1番のモチベーションはなんですか?
私がこの世で1番かっこいい文章書くと思ってるからモチベーションなどいらぬ
Q 原稿を書くために、意識的に実践していることはありますか?
感性と理性の融合(ウソ)
Q 原稿を書きながらノッてくるのはどんな時ですか?
いい文書くな私、と思って視線をやった指先のネイルが可愛い時
珍しく先っちょスクエアネイル。真性包茎型。ダルメシアン×チェーンアート。カワイイ……わたし。#nail #nails #nailstagram #nailart #sculpureart #sculpturednails #… https://t.co/TdHEsbSFqB pic.twitter.com/rIILySepMM
— 鈴木涼美 (@Suzumixxx) October 25, 2017
Q 原稿を書く上で1番大変なことは?
時代的に気を使わなきゃいけない表現。ダサくなるから嫌い
Q ある程度内容を固めてから書かれますか? それとも見切り発進ですか?
指先からポップコーンが弾けるように勝手に文字が躍り出る
Q 原稿を書き進めるうちに、新たな気付きを発見することはありますか?
いかんせん文字が躍り出るから当然ある。あと、私いま書いているあたり何かに似てるな、と知らぬ間に受けて育った誰かの影響に気付くこともある
Q 原稿を書かれている時に多いシチュエーションは?
締め切り前日の深夜の自宅か、飲みに行く前の喫茶店
Q タイピングしやすいネイルの形状は?
ノートパソコンやiPadならポイント状スカルプ、デスクトップの深めのキーボードはオーバル
Q 原稿内でよく使われる言葉はありますか?
文体模写をされた時に気付いたのは、「だし、」の多用
Q 逆に、使わないようにしている言葉はありますか?
面白い、楽しい、など