「5月後半から、ブンデスリーガの試合開催を許可します!」

 5月6日に宣言したのは、ドイツの首相アンゲラ・メルケルだった。

 後述するようにドイツのブンデスリーガ再開にあたってかなり詳細なルールが設定された。ただ、再開まで1週間を切って不透明なところも多く、見切り発車的な決断ではないかという批判も、間違いではないだろう。

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 それでも、ヨーロッパの主要リーグの先陣を切って、5月16日からブンデスリーガの1部と2部が再開すると発表されたのはインパクトがあった(もちろん、観客を一切入れずに行なう、いわゆる無観客試合での開催が条件)。

長谷部誠(右)と鎌田大地のフランクフルトはボルシアMGとホームで、リーグ再開の5月16日に対戦する予定だ ©getty

フランス、ベルギー、オランダはリーグ再開を断念

 一方で、ドイツと国境を接するフランス、ベルギー、オランダなどは全日程を消化することなく、すでに今シーズンの終了を決めた。国内感染者が極端に少ないベラルーシリーグや、人口約5万人(感染者200人未満)のフェロー諸島リーグは例外で、ヨーロッパサッカー連盟のリーグランキング1位のスペインや同2位のイングランドなどの主要国リーグも、再開のチャンスをうかがっている状況。再開の候補となる日程は出てきているものの、明確な運営プランはたてられていない。

 なぜ、同3位のドイツはこの時点でリーグ再開にこぎつけられたのか。そこにプロ野球やJリーグをはじめとした日本のスポーツリーグ再開を考えるためのヒントが眠っているのではないか。