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【岩手初の感染者】達増知事が語っていた「第1号になっても県はその人を責めません」

達増拓也知事インタビュー

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Go Toキャンペーンと新幹線半額

――Go Toキャンペーンは東京発着を外して7月22日から実施されそうですし、JR東日本の新幹線半額キャンペーンも始まります。他県から岩手県へ行きやすい流れができていくなかで、感染対策をしっかり行うことが要になるでしょうか。

達増 盛岡駅をはじめとする新幹線の発着駅や、花巻空港を利用する人の数は、もちろん落ち込んでいますが、ピーク時よりは回復基調にあります。岩手県では、5月あたりから市町村の中での観光や飲食の利用について力を入れはじめ、6月~7月は「オール岩手」と、その範囲を県内に広げているところです。馴染みのあるところで、よく知った人との間で感染対策の経験を積み、上達させていけば、県外から来る人たちとの間でも感染対策はできるようになるだろうと見込んでいます。

©iStock.com

ピーク時で入院266人、軽症者等が113人

――岩手県に陽性の人があらわれた場合、病床数についてはどのように想定していますか。

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達増 岩手県では、国が示している「高齢者群中心モデル」で患者数を推計したところ、ピーク時で入院266人、軽症者等が113人になるという流行シナリオが想定されています。現状では150病床と、軽症者用の宿泊療養施設を85室、確保しています。さらに事態が悪化した場合に備えて、病床は350床まで、宿泊療養施設も300室まで増やせるように、関係する病院や施設と調整しています。

岩手県大船渡市で「復興の火」が展示された時の周辺の様子 ©AFP/AFLO

――最後に、感染対策のほかに、達増知事が体調管理で気を付けていることがあれば教えてください。石原慎太郎元都知事が効果を語っていたこともある、呼吸法「ロングブレス」運動を取り入れていると伺いました。

達増 ロングブレス運動は、空き時間を見つけて回数を増やしてやっていますね。7年前に腰痛気味になりまして、友人に教えてもらって改善しました。

 基本的な感染対策を怠らず、人と会う時、人の中に入っていく時に手を洗う。睡眠不足、栄養不足にならないように、睡眠時間はきちんととるようにし、食事も規則正しく、栄養をとるように心がけています。私、結構風邪をひきやすいタイプなんですが、今年に入ってから風邪をひいていないです。基本的なことが効いてくるんだなと実感しています。コロナ対策では、オール岩手で取り組みを着実に重ねていきたいですね。

【岩手初の感染者】達増知事が語っていた「第1号になっても県はその人を責めません」

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