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新築マンションの値下がり率、首都圏1位だが……
千葉県佐倉市といえば、都心居住が進んだ結果、都内への通勤圏としては残念ながら、今では「限界立地」ともいえる。現に佐倉市自体はここ数年で人口は減少に向かう地区が増え始めている。ユーカリが丘自体も、2016年7月に、不動産鑑定会社、東京カンテイ発表のマンションPBR(新築マンションの値下がり率)において、首都圏下落率1位というありがたくない称号を与えられている。
こんな悪評にもこの会社は一切動じない。住宅を「財産価値」でみるのではなく、「利用価値」「住み心地」を重視し、街の新陳代謝を自らが仕掛けることで街としての持続可能性を追求している。
このこだわり、実はポスト・コロナ時代には再び注目されそうだ。なぜなら「都心まで遠い」という唯一のディスアドバンテッジのウェイトが今後は大幅に下がりそうだからだ。すでに2019年4月にはユーカリが丘4丁目に佐倉市が運営するスマートオフィスプレイス「CO-LABO SAKURA」がオープンしている。都心にあるオフィスには月数回程度しか通勤せずに自宅や自分が住む街中で一日の大半を過ごすようになれば、この街の価値はさらに上がるのではないだろうか。
コロナになってからあわてて対応を迫られ頭を悩ますデベロッパーが多い中、この無名ともいえる地味目なデベロッパー山万の事業モデルは、半歩先の未来に目線を置く稀有な会社といえる。ユーカリが丘にニュータウンの新しい未来が見えるのだ。