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2021/04/02

source : 文藝春秋 digital

genre : エンタメ, テレビ・ラジオ, 映画, 読書

思い入れの深いカルシファーの「あのセリフ」

――〈カルシファー〉のセリフで、思い入れの深いものはありますか?

我修院 火が消えそうになって、懸命に消えたくない思いを伝えるところかな。「ソフィー、消えちゃうよ。ングッ、ワァ~」なんて叫んでいる場面。〈カルシファー〉の「消えてしまう」は「死んでしまう」ことですから、死ぬ思いになって絶叫しなきゃいけない。やっぱり、叫ぶのは喉が痛いし、苦しくなるんですよ。

 一発でオーケーが出たけど、絶叫している間の何秒かは声帯振動数が凄まじいレベルで上がってしまう。音色を変えるということは、声帯振動数を変えていることなんです。ゆえに、相当なレベルの負荷が喉に掛かる。お医者さんに言わせると、これを続けるとポリープができてしまうそうです。

『ハウルの動く城』より

――では、収録で喉はボロボロになっていたと。

我修院 痛かった。キャラ声を出す時って、喉が痛いんですよ。モノマネをやってた頃は、郷ひろみの声で歌うことで喉が痛くなっていました。当然だけど、本人は痛くないんですよね。その代わり、本人はその声しか出せない。僕の“地声”はこれといって特徴もない声だからこそ、細かくいろんな声が出せるんです。色も白だといろんな色に染められるのと一緒です。これが例えば森進一さんみたいな声だと、色が濃すぎてその声しか出せない。

実は、我修院さんの地声は優しげでとても聞き取りやすい ©末永裕樹/文藝春秋

――ちなみに、いまインタビューでお話しくださっている声が地声ですか?

我修院 そうです。これが僕の地声。特徴がないでしょ? だから、ラジオに出て喋っても、聞いてくださっている方々に我修院達也だって気付いてもらえない(笑)。ファンの方に「今度、いついつの日にラジオに出るんで聞いてくださいね」なんて言っても、後で「聞いてたんですけど……どこに出ていたんですか?」と言われちゃう。ずっとキャラ声で喋っているわけにもいかないし、おまけにラジオは顔が出ないから。

 いろいろ考えて、最初だけ「我修院で~す! ウェ」とキャラ声で自己紹介した後、「これが本当の声です」と地声で話すようにしているんだけど、そこを聞いてない人がいるんだね(笑)。で、結局は「これ、誰?」「これ、我修院?」ってなっちゃうんですよ。

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