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テキストをパラパラとめくっただけで“入塾すべきか”がわかる! 塾を選ぶときに参考にすべき3つのポイント

『勉強する子になる100の習慣』より#1

2021/10/12

source : ノンフィクション出版

genre : ライフ, 教育, 社会, 読書

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2.正確に把握できれば必ず点数に結びつく

Q.たくさん勉強しているのになかなか成績が上がりません。子どもにはなんて声をかけたらいいのでしょうか?

 

A.「成績が上がらないと、勉強したことにはならないよ」と声をかけましょう。

「成績が上がらないと、勉強したことにはならないよ」と声をかけてください。「頑張っているのに成績が上がらないね。でも、頑張っているのだからいいんじゃないの」とは間違えても言わないことですね。お母さんが「たくさん勉強している」と思うのは、勉強しているように見える時間が長いということでしょうか? それとも、何かノートにたくさん書いているということでしょうか? 勉強というのは、長い時間椅子に座っていればいいというものでも、ページ数をたくさんすればいいというものでもありません。大人の仕事と同じように、成果を出してこそやった価値があり、褒められるべきことなのです。時間や手間をただ、かければいいというのは間違いです。

 実際問題として、時間も手間も費用もかけずに、最大限の成果をあげるというのが理想なのですから。まず、その基本を理解してください。成績が上がらないのは、やり方が中途半端なため、理解が浅く応用できる実力までにはなっていないということです。子どもは面倒になるとすぐに分かったふりをして自分を誤魔化してしまいますから要注意です。内容が正確に把握できたら、必ず点数に結びつきますので、点数が取れなかったら「なぜ、間違えたのか」を立ち止まって親子でじっくり考えてみてください。そのやり方を身につけると、必ず点数は取れるようになります。点数は、正直なのです。少しずつ点数を上げていくことにしばらく専念してください。

3.最適な環境に囲まれないと勉強できないのは「甘え」

Q.子ども部屋、図書館、リビング。どこで勉強してもらう方がいいでしょうか?

 

A.「どこで勉強するか」は誤り。正しくは「どこでも勉強する」です。

 勉強をするのはどこでもいいのです。というより、どこでも勉強できるように育ててください。最適な環境に囲まれないと勉強できないという甘えを持たせないことです。しなければならないことは、なんとしてもやるという覚悟を常に持つことを日常生活で少しずつ身につけることは大切です。

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 子どもには「問題を解いて正しい答えを出すことのみが仕事。どういう状況においても成し遂げる覚悟が必要」と話しておいてください。子どもによっては、図書館では気が散る子もいます。定期テストの勉強をするために図書館に行くと、友達とおしゃべりしてしまい時間を無駄にすることが多いので、親は「図書館で勉強する」という言葉に騙されないように。「子ども部屋」で勉強できる小学生はほとんどいないと思った方がいいです。

 親の目もなく、隔離された部屋で一人黙々と勉強するのは非常に孤独なので、多くの子どもはその孤独に耐えられず、手がマンガやスマホなどに伸び、そのままゆうに1~2時間は過ごしてしまうのがおちです。「リビング」学習は、最近トレンドではありますが、子ども部屋を渡しておいて勉強のみリビングの食卓でするというのは、中途半端です。リビングで勉強するのではなく、リビングを勉強部屋にするという発想が必要です。要するに、「どこで勉強するか」ではなく、「どこでも勉強する」ということです。「勉強してもらう」ではなく「勉強するのは当然」と親は考えるべきです。