昭和34年(1959年)創刊の総合週刊誌「週刊文春」の紹介サイトです。最新号やバックナンバーから、いくつか記事を掲載していきます。各号の目次や定期購読のご案内も掲載しています。

山陽新幹線“ナゾの桃太郎の駅”「岡山」には何がある?

中国地方の“ナゾの大都会”「岡山」#1

2022/01/06

genre : ニュース, 社会,

 中国地方における最大の都市は、いうまでもなく120万人都市・広島市である。だから中国地方=広島というわけで、中国地方に住んでいる人はどうせみんなカープファンなんでしょ、などと思っている人もいるとかいないとか。

 だがしかし、である。筆者はどちらかというと鉄道周りの仕事を中心にしているので、鉄道ネットワークを基準に町を見てしまうクセがある。それに準じると、中国地方の中核は広島ではなく、間違いなく岡山なのだ。(全2回の1回め/後編を読む

山陽新幹線“ナゾの桃太郎の駅”「岡山」には何がある?

なぜ「岡山」は“大都会”なのか

 何よりスゴいのが岡山駅の交通結節点としての存在感だ。山陽新幹線「のぞみ」が停まるのは広島も同じだが、岡山駅から分かれている路線のパワーがスゴい。

今回の路線図。「岡山」は山陽地域の真ん中にあって四国方面・山陰方面どちらかへの大動脈を従えている

 山陰方面、出雲大社に詣でるならば伯備線という特急も走る陰陽連絡の大動脈が出ているし(正確には伯備線は倉敷駅が起点だが、運行面では事実上岡山駅が起点だ)、瀬戸大橋を渡って四国を目指すアンパンマン特急も岡山駅が出発地点。

分かれている路線のパワーがスゴい「岡山」

 あとは岡山県央の津山に向かう津山線だったり、岡山の町よりちょっと内陸の神社仏閣を結んで走る吉備線だったりもあるが、とにかく伯備線と瀬戸大橋線の存在感に圧倒される。つまるところ、岡山駅は山陽地域の真ん中にあって四国方面・山陰方面どちらかへの大動脈を従えている、まさしく交通の要衝なのである。

 それだから、というわけではないが、よく旅をする人は岡山駅をきっと利用したことがあるだろう。しかしそれでも、新幹線からの乗り換え、である。

 

 岡山駅から外に出てみる機会は案外に少ない。ちょうど昨年末の12月、筆者も四国を訪れる用事があったのだが、そのときも岡山駅は通過するだけであった。交通の要衝というのは、利用するお客にとっては乗り換え、通過、中継点程度の存在でもあるのだ。

 でもですね、“大都会”なんてネットで揶揄されたりもしている岡山のターミナル。岡山市は人口約72万人の政令指定都市だし、なんとなく駅がとてつもなく立派なんだろうということは乗り換えだけでもよくわかる。いったいぜんたい、どんな駅なのでしょうね……。

z