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 しかし。翌日の新聞(2月2日)を見ると、

『「石原節」物議醸す』(毎日新聞)
『石原節 波紋』(東京新聞)
『慎太郎節 時に物議』(読売新聞)
『石原節、時に物議醸す』(日本経済新聞)
『国動かした慎太郎節』(産経新聞)

 なんと、朝日以外の5紙もすべて「石原節」という言葉を使っていたのだ。びっくり。

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問題発言も「石原節」に含めていいのか

「三国人」発言も石原節に入れていたのは、東京新聞、毎日新聞、読売新聞、日経新聞。つまり産経以外である(産経はこの件には触れず)。

 あの発言はなぜ検証されなければならないのか。『1923年関東大震災 ジェノサイドの残響 九月、東京の路上で』(加藤直樹 著、2014年)から引用する。

©文藝春秋

《東京の特殊性。私たちは、かつてレイシズムによって多くの隣人を虐殺したという特殊な歴史をもつ都市に住んでいるのである。関東大震災の記憶は、在日コリアンの間で今も悪夢として想起され続けている。そして日本人の側は、ありもしなかった「朝鮮人暴動」の鮮烈なイメージを、くり返し意識下から引っ張り出してきた。石原「三国人発言」も、そこから生まれてきたものだ。過ちを繰り返さないために、東京は、90年前のトラウマに今もとらわれていることを自覚しなければならない。》