使えば使っただけ汚れるのはトイレに限ったことではありませんが、汚れの原因はそのものずばり「排泄物」。こまめに掃除すべきと分かりきっていながら、触れるのがためらわれ、ついつい後回しにしがちです。便器にふれずにトイレを掃除できたらどんなにいいことか。
今回は、比較的新しい「泡」を用いた洗(浄)剤など“便利グッズ”を使っての、ラクで合理的なトイレ掃除をご紹介したいと思います。
ところで、およそあらゆる清掃は以下4つの要素で成り立っています。
・Chemical 洗(浄)剤など化学の力
・Heat 熱
・Agitation 擦るなど物理の力
・Time 時間(回数)
場所と汚れの性質に応じて、この要素の比重を変えて割り当てるこの考え方は、頭文字をとって「CHAT理論」と呼ばれています。今回は、できるだけ「触る」「擦る」プロセスをスキップ。トイレという場所柄、「熱」を加えるのも現実的ではありません。残った「洗(浄)剤」と「時間」の2項目を活用します。
爆発的な発泡力でこすらず洗浄
便器本体のボウル部の掃除に活用したいのが、「らくハピ いれるだけバブルーン トイレボウル」(アース製薬)といった、「発泡力のある塩素剤」です。便器の水たまりの奥には便の残り滓が長時間溜まるなどすると便の細菌に由来する色のついたぬめりが発生したり、ロータンク内部の汚れ由来のカビなどが水たまりの縁に生えてきたり。いわゆる「サボったリング」と呼ばれる現象ですね。
こういった微生物由来の汚れ対策としては、定期的に除菌を兼ねた掃除を行うことが必要です。この塩素剤は水たまりに投入後、30分ほどそのまま放置するだけ。泡状の洗浄成分が便器内部のすみずみまで入り込み、汚れを効率的に緩めて落とすことができます。