1ページ目から読む
4/4ページ目
葬儀では泣き崩れる生徒も
通夜や葬儀には会場から溢れるほどの生徒たちが。そこには成人した卒業生の姿も、つい先日まで教室で顔を合わせていた教え子の姿もあった。
「先生―! 先生―!」
棺へ花を手向ける生徒たちは恩師の亡骸にすがるように声を上げた。ある者は泣き崩れ、ある者は唇を固く結んで涙を堪えた。
出棺の際、喪主を務めた父親は涙に言葉を詰まらせながら、感謝の気持ちを語っている。
「教え子さんたちに、たくさん駆けつけていただきまして……。本当に慕っていただいていたんだなってことがはっきりわかりました……。一方で、救われる思いです。これから武秀は灰になりますが、皆様からいただいた、本当に有難い……、気持ちを、一緒に、残された人生を生きていきたいと思います。温かくお見送り下さい」
石井容疑者の問題行動の有無や今後の対応について当該中学に取材を求めたが、期日までの回答はなかった。
残された生徒たちの心の傷の深さは、計り知れない。
(※弊誌は、参列と撮影の許可を得たうえで、葬儀の取材をしました)
文藝春秋が提供する有料記事は「Yahoo!ニュース」「週刊文春デジタル」「LINE NEWS」でお読みいただけます。
※アカウントの登録や購入についてのご質問は、各サイトのお問い合わせ窓口にご連絡ください。