フェンシング・エペの日本代表チームが、日本オリンピック委員会(JOC)の助成金から費用の補助を受ける予定だった沖縄合宿で、当初の予定とは異なるレジャー中心の合宿を実施していたことが「週刊文春」の取材でわかった。
合宿の行程表や内部資料を入手
6月18日~25日に沖縄の恩納村と那覇市で行われた同合宿には、昨年の東京五輪で日本フェンシング史上初となる金メダルを獲得した男子エペ団体の山田優(28)、見延和靖(34)、加納虹輝(24)らを含む選手やコーチ、その家族など30人が参加していた。
小誌は合宿の行程表や内部資料を入手。それによると、合宿の参加者1人当たりの費用は約15万円で、山田、見延、加納ら世界選手権メンバーの4人には、費用の66.7%が助成金から補助されることが決まっていた。他にも7名の「JOC次世代アスリート育成強化事業」の対象者が参加しており、彼らの費用にも助成金での補助が決まっていた。
「遠征や合宿費に使用されるJOCやJSC(日本スポーツ振興センター)の助成金の率は66.7%が一般的です」(フェンシング関係者)
行程表には「屋内又は屋外トレーニング」と記されているが…
これを基に計算すると、今回の合宿には11人分、約110万円が助成されることになっていた。
行程表によれば、沖縄合宿は6月21日の午後のみが休みで、到着日と出発日以外の5日間は、午前9時~11時半、午後3時~6時まで「ヨガ」「フィジカル」「レッスン」「屋内又は屋外トレーニング」を行う予定だった。