渋滞にハマったときにどう過ごすか
あるいは見方を変えて、「渋滞時のストレスを減らす」ための対策をしておくのもよいだろう。渋滞にハマったとき、時間のロスよりも「車内のギスギス感」に神経をすり減らされる、というケースは珍しくない。
たとえば家族や友人など同乗者がいる場合には、「旅行プランの管理者とルートの管理者を明確にしておく」ことを推奨したい。決定権が曖昧な状態では、渋滞に巻き込まれた際に「失敗の責任」を互いに転嫁しようとする心理が働き、どうしても車内はトゲトゲしい空気になってしまう。
いっそのこと、判断は一人に委ね、その他の乗員はルートに口を出さず、移動に時間を要しても文句を言わない、というルールを共有した方が、渋滞の際にも余計なストレスを感じにくいのではないか。
最大のハードルは子どもへの対処か
もちろん、小さな子どもがいる場合には、事情はまったく異なるだろう。車内でぐっすり眠れる子であれば、夜中のうちに移動を済ませてしまうことも考えられるが、そううまく事は運ばないものである。
お気に入りのDVDやおもちゃは当然として、2歳の子を持つ筆者は、ポケットWi-Fiをレンタルしてみる予定だ。1日500円前後の利用料と往復の送料1000円程度で、1日3GBほど使えるから、YouTubeを720pで4時間程度は見られる計算だ。
一方、スマホのデータ容量追加は1GBあたり1000円程度。旅程中の視聴が合計2~3時間で済むのであれば、こちらの方が経済的かつ手間も少ないだろう。移動時間やネットコンテンツへの依存度に応じて最適な選択肢は異なる。
その他、既存のおもちゃに加えて、筆者は新しいトミカをいくつかグローブボックスに忍ばせておくつもりだ。とはいえやはり、「子どもが気に入るか」「すぐに飽きないか」は見通せないから、バクチ要素の強い試みにはなるのだが……。他に有効な手があれば、是非ご教示願いたいところである。
もちろん、トイレ対策も必須である。凝固剤入りの携帯用トイレは、嘔吐の際にも利用でき、防災面でも有用なので是非とも車載しておきたい。バケツや段ボールなど、袋の受け皿になる容器も用意しておくとよいだろう。
実際の走行時には、サービスエリアの空き状況と渋滞情報を随時確認しながら、早めのタイミングで空いているパーキングに立ち寄ることが大切だ。ある程度連続して走行したら、「入れるところで入っておく」ことが鉄則である。