「編集で画面越しに仲間さんの顔を見た時、表情の奥行きの深さに驚きました。黙って遺体を見つめるシーンでも表情に尊敬、想いや温かさが滲み出ている。法医学者という役を、しっかりと捉えてくれていました」
朝ドラは『天うらら』『花子とアン』に続き、3作目。現場では演技以外の面でも才能を見せている。料理指導のオカズデザイン・吉岡秀治氏が語る。
「昔、沖縄で使われていた島包丁という、切れ味の鋭い包丁を使いました。仲間さんも『どうやって使うんですか?』と最初は戸惑っていましたが、すぐにコツを掴んで、ゴーヤをサクサクと切り始めました。私たちが『準備した数で足りるかな』と、思ったほどの手際の良さでした」
料理を並べる際には、子役たちに「これはにんじんしりしり。うちはシーチキンを入れるんだ」と、話をしていたという。
1歳上自衛官の兄がべた褒めする“意外な特技”
かつては「きれいなおねえさん」として美容家電のCMに出演。穏やかでおしとやかなイメージの仲間だが、“意外な特技”を持っている。それを披露したのが4月14日放送の回だ。
「子役と一緒に庭先で琉球舞踊を踊るシーンがあったのですが、仲間さんはひときわ華麗に踊っていました。実は彼女は幼い頃から東京に来る15歳まで10年間、琉球舞踊に打ち込んでいたのです。座り方や歩き方まで厳しく教えられるため、必然的に所作もきれいになります」(仲間家の知人)
彼女の琉球舞踊をべた褒めしていたのが、5人兄妹の4番目、仲間の1歳上の自衛官の兄だ。彼は知人にこう語っていたという。
「由紀恵は琉球舞踊が好きで、達者。実家は港も近くて周りにヤンキーが多い中で、彼女は品が良くて、動作も綺麗なんだ」
実際、仲間は15歳の時に師範代への登竜門・琉球舞踊コンクールで新人賞を受賞。一時は師範になることも夢見ていたほど。
「ドラマの踊りの撮影前、仲間さんは子どもたちに手ぶりを教えていた。教え方が上手いからなのか、子どもたちもすぐに上手に踊れていました」(前出・吉岡氏)
意外な才能が、朝ドラの現場でも活きている。